ポケモンUSUMシーズン7中盤 対面フェアリー統一伝 95戦最高1973
こんにちは、Katuと申します。
今回は、シーズン7中盤までシングルレートで使用したフェアリー統一の構築をを紹介します。タイプ統一使いの方はもちろん、構築に興味のある方も参考にして頂ければ幸いです。
構築を作った経緯
ポケモンSMの高レート層の構築を眺めていた時、「フェアリータイプ4匹+ガブリアスポリゴン2」という組み合わせで結果を残したある方の構築に目を引かれた。自分なりにその構築を改造して新しいパーティを作ったところ、「フェアリータイプ5匹+ポリゴン2」となり、ここまで来たらいっそフェアリー統一を作ってしまおうと思い作成することにした。
フェアリー統一勢の構築を参考にして、バトン・サイクル・対面など様々なプランを考えたが、自分が一番使い慣れている、対面にトリルを仕込んだものに決定し、メンバーを下のように組んだ。
ミミッキュ+カプ系3匹という見た目は強そうなパーティーですが、苦手なポケモンは多かったです。詳しくは後述
個体紹介
技 :影打ちーじゃれつくートリックルームー呪い
特性:化けの皮 性格:意地っ張り
努力値:244-252-4-0-4-0
実数値:161-156-101-×-125-116
トリル始動かつ嫁ポケ枠。USUMで手に入れたミミッキュ専用Z技「ポカポカフレンドタイム」で、より大きな打撃を与えられるようになった。
化けの皮による行動保証・ミミッキュZによる瞬発火力・呪いによる自主退場という、トリル始動役としては最高級の性能を持っている。今までシングルで組んだ構築のほとんどにこのポケモンが入っているほど信用している。
ミミッキュクチートによるトリル展開が刺さっていそうな場合や、他のポケモンで止められなさそうな相手がいる場合などに選出した。期待通り、ギャラドスやポリZといった積みポケモン、バトン構築をしっかりと止めてくれた。
選出率は2位、やはり強かった。
技 :剣の舞ーじゃれつくー不意打ちー炎の牙
特性:威嚇→力持ち 性格:意地っ張り
努力値:164-252-0-0-0-92
実数値:143-150-106-×-76-84→143-172(344)-146-×-116-84
(Sは12振りテッカグヤ抜き)
実数値がえげつないトリルアタッカー。トリルを貼らずに出すこともかなり多かった。
A実数値は種族値261相当と全ポケモン中実質最高、じゃれつくでミミッキュの専用Z以上の火力が出る。不意打ちは7世代になって威力が80→70に落ちたのが痛手だが、上を取っている相手への重要な打点として欠かせない。炎の牙の枠は、始めは命中安定かつテッカグヤエアームドへの高打点となる雷パンチを採用していたが、ナットレイやハッサムやカミツルギが重すぎて、他の鋼タイプにも打点を持てるように炎の牙にした。
特性の威嚇によって対物理への受け出し性能は高く、ミミッキュ(ゴーストZは無理)・テッカグヤ・ギャラドス・ハッサムなどに受け出しして処理した。素のクチートは特殊耐久が紙同然なので、特殊相手には受け出せない。
選出率は3位、選出したときはしっかり活躍してくれた。
トゲキッス@格闘Z
技 :エアスラッシュー大文字ー波動弾ー悪巧み
特性:天の恵み 性格:臆病
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:161-×-115-172-135-145
低速サイクル&受けルキラー。悪巧み+格闘Zを搭載することで、バンギラスや奇石ラッキーの突破を可能にした。
他のポケモンで役割対象を誘い出してから出し、悪巧みを積んで無双した。一撃では落とせない相手も、上を取っていればエアスラの6割怯みを期待することができる。計10回程放ったエアスラで全部怯ませるといい、相手の攻撃をギリギリで耐えるといい、今構築のトゲキッスの自覚は目を見張るものがあった。そのおかげで低速サイクル・ループへの勝率はかなり高かった感じがする。
選出率は6位、前述のサイクル・ループ以外にはほとんど選出しなかった。
カプ・コケコ@拘り眼鏡
技 :10万ボルトーボルトチェンジー草結びー目覚めるパワー氷
特性:エレキメイカー 性格:臆病
努力値:0-0-4-252-0-252
実数値:145-×-106-147(220)-95-200
特殊アタッカーその1。S200と高いSからのエレキフィールド下の電気特殊技の火力は種族値248相当、邪魔なポケモンを排除してからの制圧力はフェアリーポケモン中最高レベルである。
10万・ボルチェンは電気一致技として確定。ボルチェンはミミッキュのミミッキュの皮を剥がしつつ交代したり、自身の攻撃回数を増やすのに役立つ。草結びはカバルドン・マンムー意識、めざ氷は霊獣ランドロスをはじめとした氷4倍勢に、主に交代読みで打つ。交代読みはリスキーのように思えるが、上を取られていてかつ電気Zで落ちる相手 (電気弱点勢・メタグロスなど)はほぼ引いてくるので、成功することは多かった。 (とはいえ不安定行動なのに変わりはないが)
選出率は4位、このポケモンを通せるかどうかで勝負が決まった。
カプ・テテフ@気合の襷
技 :サイコキネシスームーンフォースー気合玉ー目覚めるパワー炎
特性:サイコメイカー 性格:臆病
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:145-×-95-182-136-161
対面性能の鬼にして今構築の核。先制技無効かつスカーフを想起させることができる襷枠はただただ強い。
基本的に先発に出し、相手を一匹葬って退場。臆病なのでSは準速100族を抜け、準速ミミッキュ・メガガルーラ・メガリザードン・最速霊獣ランドロスなどの上を取れる。自分より早い相手でも、襷でなければ突破可能。
サイキネはエスパー一致技で確定、ムーンフォースもエスパー半減勢のために欲しかった。めざ炎はナットレイハッサムカミツルギ用に、気合玉はヒードランその他鋼用に採用したが、レート1800辺りからめざ炎を警戒されてかテテフにナットレイハッサムを出す人が急激に減ったので、シャドボや10万にしても良かったかもしれない。(どのみちメタグロスは相手できない) テテフの自覚は凄く、ヒードラン対面で気合玉を全く外さなかった上に急所Dダウンも結構引いてくれた神様だった。
選出率は1位、8割を超える高選出率だった。
カプ・レヒレ@バンジの実
技 :波乗りームーンフォースー挑発ーリフレクター
特性:ミストメイカー 性格:図太い
努力値:252-0-204-28-4-20
実数値:177-×-177-119-151-108
(メガメタグロスのアイへ✖2で高確率でバンジの実が発動)
唯一の受け枠。メガメタグロスやミミッキュやランドロスなどの物理ATのストッパーをこなす。(皮の剥がれていないZミミッキュは対処できない)直接受け出したり、コケコのボルチェンから出したりして受ける。
安易な積みによる突破を許さないリフレクター、回復やトリルを防ぐ挑発が必須レベルで役に立った。攻撃技は波乗りとムーンフォースの2つを採用したが、ムーンフォースが有効な役割対象が少なかったので他の技に変える余地もありそうだ。
選出率は5位、残り5匹では厳しそうな時のみにしか出せなかった。
選出方法例
・テテフミミッキュクチート・・・メガメタグロスがおらず、ミミクチによるトリル展開が成功しそうな場合はこの選出。テテフとクチートの不意打ちの相性が悪いように思えるが、トリル展開をする頃には大抵フィールドが切れているのであまり気にならない。初手のテテフで削れれば削れるほど勝ちやすくなる。トリル・攻撃・呪いの順番はその時々でどれが最適か考える必要がある。
・コケコテテフミミッキュ・・・メガメタグロスがいる場合・トリル展開が通せなさそうな時の基本選出で、コケコを先発に出すことが多い。裏に霊獣ランドロスがいる場合はメガメタグロス→即引き霊獣ランドロスの動きがほとんどなのでめざ氷を打つ。コケコを落とされると一気に不利になる。
・コケコレヒレ+α・・・電気草を採用していないメガメタグロス軸や、レヒレで止まる相手が多い相手などへの選出。電気無効枠がいない場合は、コケコのボルチェンでうまくサイクルを回せることが多かった。残りの一枠は相手に応じて通りそうなものを決めた。
・テテフトゲキッス+α・・・ブルルやフシギバナ入りの構築や、鋼が多い時に稀にする選出。この類のパーティにトゲキッスを抜ける面子は少なく、上手く有利対面を作って悪巧みを積めれば優勢になれる。
・クチートトゲキッス+α・・・受けループ用選出。上と同じくいかにしてトゲキッスの有利対面を作れるかがカギとなることが多い。
特に苦手なポケモン
・メガメタグロス・・・選出方法例でも分かるように相当意識している。コケコレヒレ(稀にクチート)で処理することになるが、どうしても突破に読みが絡んでしまう。
・ドリュウズ・・・型破り型が圧倒的に多かった。スカーフ・チョッキが大多数だが、どちらもテテフで安定した処理がしにくく、全ての方を考慮するのは厳しい。場合によってはこのポケモンだけでレヒレの選出を強要される。
・グライオン・・・普通のサイクルにいるものならまだいいが、受けルにいる、Sに振った(トゲキッスを抜く)グライオンは激重。
・ウルガモス・・・安定して対面で突破できるメンバーがいない。(初手テテフ対面でも蝶舞により突破できないことが多い)
後書き・余談
初めてタイプ統一パーティーを作ってみたが、思っていた以上に普通のパーティと熱い戦いができ、パーティを組む際の考察でフェアリータイプのポケモンについてより深く知ることができたのも良かったです。しかし、タイプ統一で重要な「呼ぶ相手に対する安定した処理方法の確立」がまだまだ不十分でした。また気が向いたら統一パーティー組んでみます。
ちなみに最高レートの1973ですが、この時の写真は撮っていません! この時は2000に行く気マンマンだったのです。(この後3連敗してその後1950にすら乗れなくなりました・・・) 12月30日夜辺りから、こちらの持っている道具を前提にしたプレイングを前提とした相手が急に増えてきて、かつ年明けからリアルで忙しくなってくるので、残念ながらこの辺で切り上げることにしました。
勝率はレート1973時で65-30(試合数は95、勝率68.4パーセント)と中々良く、100戦以内で2000も視野に入っていましたが、残念ながらその目標は達成できませんでした・・・ 次こそは、です。
ではここら辺で終わりにします。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!