S3-4シングル ポリミミガッサ構築の紹介
前書き
はじめまして。Katuというニックネームでポケモンシングルレートに潜っている者です。シーズン4もシーズン3に劣らず人が少なかったですね・・・ ウルトラサン・ムーンが来たらまた増えるのでしょうか・・・
今回は、2シーズンに渡って使い続け、シーズン3でレート2100を達成した、隠しトリル軸であるポリミミガッサ構築を簡潔にに紹介します。なお、シーズン3のパーティーについては、後で個別に記事を書く予定です。
構築完成までの経緯
ふと鉢巻キノガッサ火力の高さに気づき、惚れ、使いたくなった。
→S70なら、最遅トリルで無双できそうなことに気付く。
→ポケモン対戦シュミレーションサイト「showdown!」の存在を知り、鉢巻キノガッサ入りトリパを色々と作ってみることに。
→いろいろなトリル発動役を試していった結果・・・
ポリミミガッサの完成!!
個体紹介
ポリゴン2@進化の奇石
控えめ H244 B4 C172 D84 ダウンロード
191-×-111(166)-161-126(189)-80
トリル始動要因その1。奇石のおかげで高水準の耐久力を誇る。
キノガッサは耐久力が低く、積み技もないので、サポートしたとしてもキノガッサが全抜きするのは難しい。そこで、自分でも殴りに行けるHCベースダウンロード型にした。Cが上がった時の技の威力は侮れなく、ミミッキュと2匹のみで勝った試合も多かった。
技は、トライアタック・トリックルーム・冷凍ビームまでは確定。あと一枠については、めざパ炎・10万ボルト・シャドーボールなどがあるが、重いギルガルドやミミッキュに打点を持つことができ、他に比べて汎用性も高いシャドーボールを選んだ。ちなみに、トライアタックは追加効果を2割で引く隠れた強技である。回数を稼いで無理やり耐久型ポケモンを突破することもできる。
Dは、控えめカプ・テテフのサイコフィールド下サイコキネシスを、最大乱数×2以外耐えるように調整した。もちろんエスパーZも耐える。
基本的に先発であるが、ルカリオ・バシャーモなど、ポリゴン2を一撃で落としてきそうなポケモンが出てきそうな場合などはミミッキュから出した。
ミミッキュ@ゴーストZ又はフェアリーZ
勇敢 H252 A252 D4 化けの皮
162-156-100-×-126-90(最遅)
シャドークロー/じゃれつく/†呪い†/トリックルーム
トリル始動要因その2。化けの皮のおかげで安定してトリルを発動することができる。
S種族値96というスピードでトリルパに組み込むのは無理があるとは思ったが、化けの皮はやはり魅力であったため最遅で採用した。アシレーヌやテッカグヤなどのSに振っていない60族近辺にはトリル下で上をとられてしまう。
重い鋼に負担をかけられ、ゲンガーやカプ・テテフを確実に処理できるゴーストZと、大体のルカリオを一撃で落とせ、ガルーラやドラゴン全般にも打点を持てるフェアリーZのどちらにするか決め難かった。パーティーの残りのポケモンと相談するといいと思う。
呪いによって、相手に負担をかけつつ自主退場でき、重い鋼にも安定したダメージを与えられる。また、マジガピクシーに繋がないバトンパやオニゴーリに対しても役割を持てるのが強み。
ある程度の物理耐久をもって、メガルカリオ・メガハッサム・メガメタグロスのバレパン程度なら耐える。
高い特殊耐久をもって、リザYの晴れ文字を耐えた武勇伝あり。
キノガッサ@拘り鉢巻→命の珠
勇敢 H252 A252 D4 テクニシャン
167-200-100-×-81-67(最遅)
種マシンガン/マッハパンチ/岩石封じ/馬鹿力→キノコの胞子
まさかのトリルエース。初見ではまずバレない。S実数値67は無振り50族より遅く、ほとんどのポケモンをトリル下で上から叩ける。(1回ペリッパーにトリル下で上を取られた) 実際はS逆Vを粘るのが面倒で実数値68になってました
テクニシャン鉢巻種マシンガンの火力はえげつない。2発でカプ・ブルル以外のカプ族を落とし、3発で皮をかぶった状態のH4ミミッキュを高乱数で落とす。
5発の火力はあの6世代のA特化メガガルーラのA+2捨て身に匹敵する。
マッハパンチの火力が先制技レベルではない。なんとH4メガガルーラを2/3以上の乱数で落とす。格闘が弱点のポケモンは大体1発で倒すことができ、ナットレイのような耐久ポケモンも2発で仕留める。
Hに振ってあるとはいえ、耐久面において心もとないので、半減技に合わせて出したりしないと沈みかねないのが難点である。
鉢巻だと技を変えられないのが大きな欠点であり、対戦を重ねていくにつれて使いにくさが露呈してきたので、途中から珠にチェンジした。
カプ族を2発で落としきれなくなったりと火力の低下が目立ち、実質的な耐久力も落ちたが、相手によって技を変えられるようになり、そして何よりもキノコの胞子を使えるようになったことが大きい。
これによって鉢巻では相手にできなかったポケモン(メガクチートやメガメタグロスなど)に勝ち筋を作り出すことが可能となった。自分は珠の方が好きだ。
キノガッサの持ち物のほとんどは襷か毒々玉であるため、鉢巻ガッサや珠ガッサはまず読まれない。襷前提で行動してくる相手が多く、幾分かアドバンテージが取れた。
襷以外では相手が勝つ(襷だったら相手が負ける)場面で相手が降参してきたこともあった。
また最遅というものも相手としては予想外であり、トリル下対面でユキノオーが引かずに撃ってきた礫より先にマッハパンチを撃って勝利したこともある。
パーティーの変化
<シーズン3前半>
Showdownでいろいろとパーティーを作っていた。最も結果を残したのは以下の面子で、瞬間レート1682(全国5位)を取れた。この頃のガッサは鉢巻ガッサだった。リザードンはY。ドサイドンは、トリルがあってもなくても活躍できるように、ロックカットを採用。
コンセプトは「偽装ポリクチ」(ポリクチ内にミミッキュとキノガッサはよく入っている)
<シーズン3後半>
ガッサを珠ガッサに、リザードンをXにしてパーティーを完成させた。
ニドキングは襷最遅で、ガッサと同じくトリルアタッカーとして運用した。(相手によってキノガッサとニドキングのどちらを出すか選んだ) 最近ニドキングが増えてきているらしいが、この頃からニドキングは環境に刺さっていた。
コケコはガッサ選出抑制役。コケコとリザードンで重い鋼(特にテッカグヤ)の選出を抑制した。なお、どちらも受けループ対策に特化している。
レート2143(瞬間8位)を達成。
<シーズン4>
ポリミミガッサの並びはそのままに、ニドキングとニドクインを両方入れたニドニド構築や、バシャボルトランドを投入した構築を作ったが、シーズン3ほど成果は上げられなかった。
パーティーの強みと弱み
<強み>
・前述の通り圧倒的初見殺しパなので、戦ったことのない相手に対しては強い。(隠しトリルパの長所)
・トリル発動役のスペックが優秀で、トリルの読みにくさも相まってほぼ確実にトリルを成功させられる。
・苦手な相手に対しても、呪いや胞子や技の追加効果などである程度ごまかしがきく。
<弱み>
・初見殺しパなので、一度戦った相手とは戦いづらい。
・苦手な相手が多すぎる(鋼全般・モロバレルなど、ガッサが突破しづらい耐久ポケモン、超鈍足ポケモンなど)
・壁パなどに対する答えがない。(一部の戦術には滅法弱い)
・相手の動きを読むとともに、トリルのターン管理もしなければならないので、普通のパーティー以上に頭を使う。これが雑になると負けに繋がりやすい。
後書き
初めて真面目に作った構築の割には面白い構築ができ、今まで1800すら乗ったことが無かったのに一気に2100まで到達できたのは素直に嬉しかったが、まだパーティ全体としてみると欠陥が多いように思います。
僕は当分シングルでこの構築を使わないので、興味のある方は補完枠を研究してもらえると更に強いパーティーを作れると思います。
初見殺しは簡単に曲がらない勝ち筋を定められれば強いです。
余談ですが、このパーティーを作れたのは、Showdown! のおかげといっても過言ではないので、皆さん始めてみましょう!(宣伝)
QRレンタルチーム
シーズン3の時のパーティです。