S3シングル ポリミミガッサ+獣王inトリル [最高2143]
・前書き
こんにちは、Katuです。前回の「ポリミミガッサ構築」の記事(下リンク)で簡潔に記したシーズン3の構築を、選出やダメージ計算などを含めて詳しく紹介しようと思います。
・コンセプト
ポリゴン2とミミッキュでトリルを展開して、火力のある珠ガッサか技範囲の広いニドキングでばばーっと攻めてく隠しトリル (要約力皆無)
・個体紹介
ポリゴン2@進化の奇石
控えめ H244 B4 C172 D84 ダウンロード
191-×-111(166)-161-126(189)-80
トリル始動要因その1。奇石のおかげで高水準の耐久力を誇る。
キノガッサは耐久力が低く、積み技もないので、サポートしたとしてもキノガッサが全抜きするのは難しい。そこで、自分でも殴りに行けるHCベースダウンロード型にした。Cが上がった時の技の威力は侮れなく、ミミッキュと2匹のみで勝った試合も多かった。
その分耐久力は落ちるが、物理は特化パルシェンのA↑2つららばりを、特殊は特化カプ・テテフのフィールド下サイキネZをそれぞれ耐える程度の耐久はあるので、基本弱点を突かれない限り安心してトリルを発動できる。
技は、トライアタック・トリックルーム・冷凍ビームまでは確定。あと一枠については、めざパ炎・10万ボルト・シャドーボールなどがあるが、重いギルガルドやミミッキュに打点を持つことができ、他に比べて汎用性も高いシャドーボールを選んだ。
ちなみに、トライアタックは追加効果を2割で引く隠れた強技である。回数を稼いで無理やり耐久型ポケモンを突破することもできる。
基本的に先発であるが、高火力格闘勢の攻撃はほぼ耐えられない(ex.特化バシャの飛び膝蹴りで31.3%の乱1)ので、そのようなポケモンが先発に出てきそうな場合などはミミッキュから出した。
ミミッキュ@ゴーストZ
勇敢 H252 A252 D4 化けの皮
162-156-100-×-126-90(最遅)
シャドークロー/じゃれつく/†呪い†/トリックルーム
トリル始動要因その2。化けの皮のおかげで安定してトリルを発動することができる。
S種族値96というスピードでトリルパに組み込むのは無理があるとは思ったが、化けの皮はやはり魅力であったため最遅で採用した。アシレーヌやテッカグヤなどのSに振っていない60族近辺にはトリル下で上をとられてしまう。
構築が鋼にかなり弱いため、少しでも打撃を与えられ、かつ呪いZでHPを回復できるゴーストZとした。(メガ)メタグロスに打点を持てるが、総合的に見るとフェアリーの方が良い気もする。
呪いによって、相手に負担をかけつつ自主退場でき、重い鋼にも安定したダメージを与えられる。また、マジガピクシーに繋がないバトンパやオニゴーリに対しても役割を持てるのが強み。
ミミッキュというと紙耐久のように感じるかもしれないが、H55-B80-D105と、Hに振ると割と耐久力があり、物理は高火力鋼勢のバレパンを、特殊はテテフのフィールド下サイキネを、それぞれ耐える。
キノガッサ@命の珠
勇敢 H252 A252 D4 テクニシャン
167-200-100-×-81-67(最遅)
種マシンガン/マッハパンチ/岩石封じ/キノコの胞子
まさかのトリルアタッカーその1。初見ではまずバレない。S実数値67は無振り50族より遅く、ほとんどのポケモンをトリル下で上から叩ける。(1回ペリッパーにトリル下で上を取られた)
持ち物を珠にしたのは、突破力と胞子の使用の両立を求めたからである。以前は鉢巻を使っていて、珠に比べて多くのポケモンを確定で処理できるが、技の変更が不可能という不自由さとやっぱりガッサといえば胞子という感覚から、珠にした。
攻撃力が落ちるとはいえ、テクニシャンが相まって火力は高く、マハパンで多くのナットレイを確定二発にしたり、種マシンガンで抜群を取れる相手なら大抵乱二以上を取れたりする。受け出しマンダを読んで岩封を撃てば、威嚇込みで2/3前後入る。岩4倍勢に対してはまず確一を取れる。詳しいダメージ計算は下記参照。
耐久力は、珠ダメージも相まって低めだが、交換出しも半減技に合わせて出せば大抵大丈夫である。
「珠ガッサ」と「最遅」が強烈な初見殺しであり、相手は大抵テンプレガッサ(襷準速または最速)に合わせた行動を取ってくるため、その行動を意識した動きが出来れば強い。
ニドキング@気合の襷
冷静 H236 C252 D20 力尽く
186-×-97-150-98-81 (最遅)(D>B調整)
ヘドロウェーブ/大地の力/火炎放射/冷凍ビーム
まさかのトリルアタッカーその2。技・持ち物とともにメジャーなものだが、なんと冷静。
Sが85で、火力もトリルアタッカーとしては無いこのポケモンをトリル運用しようと考える人はなかなか居ないだろう。
だが、全ポケモン随一の技範囲と、全技が力尽く対象であることから、種族値では考えられないようなダメージを与えられ、なおかつ役割対象の多くがS252振りのニドキングより速いため、トリルでの運用も可能なのではないかと考えた。
役割対象は、自身より速くて、いずれかの技で確一を取れる相手全般である。詳しいダメージ計算は下記参照。珠ではなくても十分な火力が出る。
持ち物は、襷と達人の帯で悩んでいたが、万が一トリルが切れた時や、トリルが上手く発動できなかった時、トリルターンを稼ぐために無理矢理交換出しをする時のことを考えて襷にした。
しかし、パーティの面子から非常にステロを巻かれやすかったので、帯でもいいかもしれない。襷が無くても、特化メガボーマンダの地震やC252カプ・レヒレの波乗りを耐えるくらいの耐久力はある。
シーズン3では、ニドキングぶっ刺さりなコケコランドグロスが流行ったりしていたおかげでそこそこ選出機会はあったが、基本はニドキングではなくガッサを出す感じだった。
意地っ張り H140 A252 S116
171-200-131-×-105-135(メガ後)
逆鱗/ニトロチャージ/身代わり/剣の舞
見せポケ枠かつ受けル処理その1。コケコと合わせてカグヤを、ニドキングと合わせて飛行タイプでない耐久鋼を抑制する。
見ての通り、受けルに特化した構成である。起点にできそうな相手が出てきたら(ドヒドイデやラッキーなど)毒を入れられないように出し、身代わりを張って剣舞ニトチャして逆鱗で全抜きを狙う。
全抜き態勢を整えるまでにまでにやることが多いため、毒を入れられずに抜くにはある程度択ゲーを制する必要があるのが難点。
態勢を整えれば最強だと思う(経験論)
また、前述の4匹では対処が困難な相手がいる場合(フシギバナなど)、こいつで無理矢理突破することを考えることもある。
カプ・コケコ@カプZ
臆病 H124 C132 S252
161-×-105-132-95-200
自然の怒り/10万ボルト/挑発/マジカルシャイン
見せポケ枠かつ受けル処理その2。 頼りないが一応睡眠対策。努力値振り・技が適当なので、改良の余地あり。
挑発で回復や毒を封じつつカプZで体力を削っていく。それだけ。それだけだが、相性に関係なく(ヌケニンを除く) HPを1/4までに削れる点・リザXに繋いでニトチャで起点にできる点は強い。
受けルを使う側からは、リザードンほどは警戒されないので、ある程度は決まりやすい。受けル以外の相手に出すことはほとんど無かった。
・選出方法
基本はコンセプトであるこれ。8割以上はこの選出だった。
ポリ2が一撃で持って行かれそうな相手がいたらミミッキュ初手選出を検討する。それ以外はポリゴン2から出す。出来るだけぶれずにこの選出をすることが勝利を収めるコツ。
ニドキングの役割対象が相手のパーティーに多く(4-5匹以上が目安) 、ガッサだと相手しにくい時のみこの選出で行く。
対受けル用。ミミッキュの呪いは、リザのサポートとなる(単純にHPを減らしたり、エアームドの頑丈を無効化できたりする)ので、一緒に出す。
この3つで97%位は選出している。ポリ2・ミミッキュ・ガッサ・ニドキングのどれでもきついポケモンがいた場合は変則的に別の選出で行くこともある。
・トリルアタッカーの火力指標
<キノガッサ>
マッハパンチ(火力指数23400)
→B4マンムーを75%の高乱1
HB特化ナットレイに48.6~60.2%
H4メガガルーラに83.4~98.8%
H244メガガルーラに71.5~84.8%
種マシンガン(1発の火力指数14625)
→B4カプ・コケコに35.8~42.7%
B4カプ・テテフに38.6~46.8%
H252カプ・レヒレに48.5~57%
H4ミミッキュに41.9~50.3%
H252ニョロボンに48.7~59.3%
B4ガブリアスに26.2~31.4%
岩石封じ(火力指数23400)
B4メガリザードンXを31.3%の乱1
H244ボーマンダ(威嚇込)に58.2~69.6%
<ニドキング>
ヘドロウェーブ(2倍抜群の火力指数 55575)
→H4カプ・テテフ・カプ・コケコを確1
H244D4ジャローダをギリギリ確1
H244カプ・レヒレに80~96%
大地の力(2/4倍弱点の火力指数 52650/105300)
→H252D4ギルガルド(シールド)に69.4~83.8%
H252D4チョッキヒードランを確一
D4メガメタグロスを93.8%の高乱1
冷凍ビーム(2/4倍弱点の火力指数 35100/70200)
→HD特化グライオンを確1
HD特化メガボーマンダを6.3%の低乱1
H252ラティアスに48.1~56.6%
火炎放射(4倍弱点の火力指数 70200)
H252ナットレイを確1
HD特化ナットレイに79.5%~95%
H252メガハッサムを確1
・重い相手別行動マニュアル
後日記します。
・後書き
記事を書いていると、かなーりテキトーなパーティーであることを思い知りました。見せポケ枠・努力値の振り方・持ち物その他もろもろ改良の余地は十二分にあるので、使ってみたい方は考察して頂ければもっと良い組み合わせができるのではないかと思います。